セミナー撮影講座 ライブ配信編

昨今のネット速度、パソコンの処理速度の向上により、ウェブでセミナー映像をライブ配信するいわゆるウェビナーの需要は高まりつつあります。
ここでは、様々なライブ配信サービスの中から、『無料』、『画質・音質の制限が無い』、『保存期限が無い』Youtubeのライブ配信サービス 『YouTubeライブ』 使った配信方法をご紹介いたします。

必要なもの

配信機器

配信する映像を処理し、Youtubeに送信するためのPCが必要になります。
※スマホのYoutubeアプリを使った配信には、利用条件(Youtubeチャンネル登録者数:最低100人 [2017.08.21] )があります。

また、配信に使用するPCの画像処理スペック(主にCPUスペック)も重要なポイントとなりますので、スペックが低いことが懸念されるPCの使用は避けた方が無難でしょう。(CPUはCore i5以上を推奨)

ライブ配信用ソフト

機器があっても映像を処理するソフトがなければいけません。
使用するソフトは、Youtubeの推奨ソフトでもある『OBS(Open Broadcaster Software)』で間違いないでしょう。
当ソフトは完全無料でありながら優良ソフトと同等、もしくはそれ以上の機能、使い易さ、高画質・高音質な配信能力を備えています。

ネット環境

配信端末の性能に加え、ネット速度もクオリティを下げないためのポイントとなります。
速度にはデータをアップロードする上りと、ダウンロードする下りがあります。
配信の際は上りのスピードのチェックが不可欠ですので、チェックツールを用いて事前に十分な速度を確保するとよいでしょう。
速度チェックツール:http://www.musen-lan.com/speed/

※配信する動画の質(画質やフレームレート)により、最適な速度は異なります。こちらからそれぞれの映像に応じたスピードをご参照ください。

ウェブカメラ/PCマイク

通常のビデオカメラ、マイクでのライブストリーミング撮影には専門の機器と知識が必要となりますので、 ここではより簡単に高品質の撮影ができるウェブカメラ/PCマイクの利用を推奨します。

ウェブカメラ

PCに内蔵されているカメラでもライブストリーミングを行うことができますが、カメラを動かしたりすることが困難でもあるので、より画質もよいウェブカメラを購入すると良いでしょう。

※より、プロ仕様の撮影の場合はウェブカメラではなく、業務用のカメラを使用します。この場合ビデオキャプチャなどの別の機器が必要となりますので、より複雑なウェビナー撮影をご要望の際はジャパンライムにご相談ください。

<Webカメラの紹介>

  1. LOGICOOL HDウェブカム フルHD動画対応 C615
  2. Logicool ロジクール HD プロ ウェブカム c920r

PCマイク

こちらもPCの内蔵マイクがある場合は、放送自体は可能ですが、カメラ同様にもう少し良い音質を出すためにはPCマイクの購入をおすすめします。 ここでは知識がない方でも手軽に利用できる点を考慮し簡易的に全方向から広く音を拾うことができる全指向性マイクの使用をおすすめいたします。

※より、プロ仕様の収音の場合は複数のマイクを使用、ミキサーという別の機器の使用が必要になりますので、 複数マイクの使用が必須である場合など、より複雑なウェビナー撮影をご要望の際はジャパンライムにご相談ください。

<PCマイクの紹介>

  1. ソニー SONY コンデンサーマイク モノラル (ピンマイクとしても使用可能)
  2. ソニー SONY コンデンサーマイク モノラル
  3. Blue Micro Yeti USB 2.0マイク 15374
  4. マランツプロ USBコンデンサーマイク

配信の手順

Youtubeの管理画面からライブストリーミング イベントを作成

ログイン状態で、Topからクリエイターツールを選択

ライブストリーミング ☛ イベント ☛ ライブイベントの作成の順に選択
※今すぐ配信を選択すると、予定などは組めず直ちに配信が始まります。

以下の情報を入力

  1. タイトル
  2. 配信開始/終了時間
  3. 概要
  4. タグ(連想されるキーワードを数個)
  5. 公開設定(テストなどの場合は非公開にしましょう)
  6. 種類(クイックにすると直ちに配信が始まるってしまうので、カスタムにしておきましょう)

基本情報を入力したら、予定を作成ボタンをクリックします。

詳細設定タブでは、コメントの許可設定などを行えます。必要に応じ確認設定しましょう。

次に取り込み設定画面で以下の設定を行います。

  1. サムネイル画像の選択
  2. ストリームキーの再利用設定(同じ設定での配信を繰り返し行う際は再利用できるストリームキーを選択しますが、ここでは一回限りを設定します。)
  3. エンコーダーの設定(上記で紹介したライブ配信ソフトのOBSはその他に分類されるので、ここではその他を選択します。)
  4. ストリーム名は、OBSの設定画面上のストリームキーとなりますので、ここでコピーしておきます。
  5. 公開設定(テストなどの場合は非公開にしましょう)
  6. 種類(クイックにすると直ちに配信が始まるってしまうので、カスタムにしておきましょう)
上記設定が済んだら、上部の変更を保存をクリックし設定を保存します。

OBSを使いライブ映像をYoutubeへ送信する

OBSを起動し、まず、カメラの映像を読み込みを行います。
ソースのプラスアイコンをクリックし、映像キャプチャデバイスを選択し、 新規作成を選択、ソースとなる映像の名前(カメラ名など)を入力しOKをクリックします。

デバイスから使用するカメラを選択し、プレビュー画面に映像が映し出されたことを確認し、 OKをクリックします。同様の手順でPC画面、画像、テキストなども表示することができます。

次に、音声の設定を行います。
ミキサーの項目を確認します。写真の1-3の番号はそれぞれ

1. PCからの音
2. PCマイク(備え付けマイク/外付けマイク)
3. カメラについているマイク
に対応しています。

外付けのマイクを設定するには、2のマイクの歯車アイコン ⇒ プロパティの順にクリックします。

マイクの一覧から使用するマイクを選択し、OKをクリック
使用するマイクの音以外はボリュームを下げます。

つぎに配信に関する基本情報を設定します。
まず、設定ボタンをクリックし設定画面を表示します。

左の配信アイコンをクリックし、次の画像のように設定したら、上述したYoutubeのイベント作成画面のストリーム名をコピーし、ストリームキーに貼り付け、OKをクリックします。

次に映像の設定を行います。
左の映像アイコンをクリックし、次の画像のように設定します。
基本が元映像の解像度で、出力がYoutubeへ送信する映像の解像度です。
ですので、出力は基本以下である必要があります。
今回は、HD画質での配信を想定し、1280×720の出力の設定にします。

次に出力の設定を行います。
左の出力アイコンをクリックし、次の画像のように設定します。
主にビットレートの値を設定しますが、ビットレートは一秒間あたりに送信する映像と音声データ容量になります。

(注意)前述の映像設定で、高解像度を設定したにもかかわらず、この値を上げないままだと、配信に支障をきたす可能性もあるので、配信する映像の容量を十分に配信できるだけの余裕を持った数値を入力する必要があります。 配信したい解像度に必要なビットレートを事前に確認しましょう。
ビットレートサンプル:https://support.google.com/youtube/answer/2853702?hl=ja

(注意)ここの数値は、ネット回線の上りスピードが十分に対応できる数値である必要があります。 使用するネット回線の上り速度のチェックを事前に行い確認しましょう。
速度チェックツール:http://www.musen-lan.com/speed/

OBSから配信を開始するため、OBSのTop画面の配信開始をクリックします。

Youtubeのイベント設定画面のライブコントロールルームを表示し、ストリームの状態を確認します。
  ここが良好と表示されている場合、正常に映像データがYoutubeに送信されています。
これを確認したら、プレビューボタンをクリックし、 実際にどのように映像が見られるかを確認し、配信開始時間より前に準備が整ったら、 配信時間まで待つか、ストリーミングを開始ボタンをクリックし、 ストリーミングを開始しましょう。

ライブ配信を終了する場合は、同画面より配信終了ボタンをクリックし、 配信を終了します。

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